航空機業界への転職 メリットとデメリット

転職について

航空機業界への就職にあこがれる方も多いと思います。

ただ今回は航空機業界とは言えどCA(キャビンアテンダント)やパイロットではなく飛行機を製造する上での航空機産業について解説したいと思います。

意外と知られていない業界かと思いますので航空機業界(航空機産業)への転職を検討している方にも参考にして頂けるようメリット、デメリットも記載したいと思います。

航空機業界

航空機業界と聞くとすぐにCA(キャビンアテンダント)やパイロット、空港等のイメージを持つ方が多いかと思います。

しかし、飛行機を製造する業界(航空機産業も日本にはあり、日本では大手重工メーカーが製造に携わっています

私は前職で航空機業界の商社に勤めており、航空機部品を大手重工メーカーへ販売しておりました。

航空機業界には大きく分けて民需(Commercial)と防需(Military)があります

まずはその違いを見てみましょう。

民需(Commercial)と防需(Military)とは

航空機業界は大きくて民需(Commercial)と防需(Military)に分かれていますが、それぞれの特徴は下記の通りです。

民需(Commercial)

その名の通り商用向けという意味です。具体的には私達が国内や海外旅行の時に使う旅客機を製造する分野です。

有名な旅客機メーカーではBoeingやAirbusになります。というかこの2社が民需においては業界をほとんど牛耳っています

日本では歴史のせいからか民需の航空機業界ではBoeingの取り扱いがほとんどになります。

防需(Military)

あまり聞きなれない単語ですが防需とは防衛省向けの航空機を製造する分野になります。

つまり戦闘機や輸送機、哨戒機向けの部品の取り扱いとなります。

防衛省向けという事は基本的に国家機密の案件となるので機体自体は国内で製造しております。

しかし日本の航空機産業はまだ未成熟であり、基本的な部品は輸入する事が多いです。

民需(Commercial)と防需(Military)の違い

民需と防需で大きく違うの機体の生産量です。

想像できると思いますが、防需である戦闘機や輸送機はそうバンバン製造しません。製造しても年間数機でメンテナンスを行い使い回すのが基本です。

対して民需は生産量が多いです。Boeingの機種で787という機種がありますが、私が勤めていた2018年頃は月間10機以上つまり年間120機以上は製造しておりました。

自動車等と比べると生産量は少ないですが、部品の点数が圧倒的に違います。

旅客機は1機を製造するのに約300万点、自動車では1台を製造するのに3万点といわれており、100倍もの差があります。

いずれにしても民需は防需に比べ圧倒的に機体の生産量が多い為、航空機産業では取り扱いとしても売上としても民需の方が高くなる傾向があります

メリット

それでは航空機業界に勤める上でのメリットを見ていきましょう。

  • 海外出張が多い特に欧米(赴任もあり)
  • 英語を使う機会が多い
  • 基本的にルート営業

海外出張は多いです。何故ならばBoeingはアメリカ、Airbusはヨーロッパで機体が製造されており、産業のメインが海外にあるからです。

日本では三菱重工業や川崎重工業が航空機産業に携わっていますが、彼らはあくまで機体の羽や胴体しか製造しておらず、組み立ては本家アメリカのBoeingで行われます。イメージは下記の図の様な感じです。

引用元:Mordern Airlines

また航空機は製品を製造する上での規定が厳しく、基本的にBoeingが許可したメーカーでなければ部品の製造もできません

そしてBoeingの監査は自分の国(アメリカ)の企業には優しく、日本等の外国には厳しいという暗黙の了解があるため、現地アメリカに航空機部品メーカーが多いです

その為輸入する日本側としては部品の製造状況を把握するためには海外出張せざる負えなくなるのです(特に欧米)

上記の通り海外メーカーとのやり取りが基本的に多くなる為必然的に英語の使用も多くなります。

対して日本の顧客は大手の三菱重工や川崎重工であり、基本的にはルート営業です。

航空機部品を取り扱うには厳しい規格(JIS9100)を入手しなければならず、参入障壁も高い為、飛び込み営業等は基本ありません

海外が好きで仕事で海外出張したい方や、英語を使いたい方にはお勧めかもしれません。またルート営業の為安定した営業活動に取り組めます。

デメリット

こんな航空機業界でもデメリットはあります。下記の通りです。

  • 外資系企業との取引が多い
  • 海外とのやり取りが多い為早朝、夜遅くのメール、会議が発生する
  • 極端なルート営業となってしまう

まず仕入れ先に外資系メーカーが多い事ですが、取引を経験した事がある人は分かるかと思いますが、外国人は日本人程真面目に仕事をしない事が多いです

自分の仕事のテリトリーが決まっており、それ以上の事はしない、仕事が残っていても残業せず定時に帰るのは当たり前です

ですので、日系企業では考えられませんが、納期の遅延は当たり前、価格も自分達の都合の良い様に値上げする事もよくあります

日本との仕事の考え方がそもそも違う為、お客との調整が非常に難しいです。

取引先が外資企業だと現地との時差が発生し、時差によっては早朝や夜遅くにメールもありますし、問題が発生すると客先希望で電話会議等も行います

外資系企業は日本の時間に合わせることは無いので、こちらが合わせるしかないのです。

航空機業界は狭い為顧客が限られてきます。その為極端なルート営業になってしまいます

以前ルート営業について記載させて頂きましたが、顧客に嫌われてしまうと一巻の終わりです

そして極端なルート営業となると、お客が1社だけという事もよくあります。一人のお客に嫌われてしまうとお客の社内でも噂になってしまい、下手するとお客から担当変更を要請される事もあります

外資系企業との取引における文化の違い、時差も発生。極端なルート営業となる為お客との関係も重要となる。

まとめ

  • 航空機業界には大きく分けて民需(Commercial)と防需(Military)がある
  • 民需は商用旅客機、防需は防衛相向けの戦闘機や輸送機
  • 民需は防需に比べ圧倒的に機体の生産量が多い
  • 航空機業界に勤めるメリットは海外出張が多い、英語を使う機会が多い、ルート営業
  • 航空機業界に勤めるデメリットは外
  • 資系企業との取引、早朝、夜遅くのメール、電話会議、極端なルート営業
海外と関わりを持てる、英語を使える、いきなり外資系企業への就職が怖い方には自分のスキルアップとして勤めるのにいい業界かもしれません!!

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